Jupiter

IDOLM@STER

≪Jupiter≫。突如浮上した961プロダクションのアイドル。それはアイドル業界の新たな嵐だった。
現在、芸能業界においてアイドルという偶像がにぎわいを見せている。あるものはこういった、アイドル戦国時代と。
Jupiterもまた、その時代へと身を置いた、男性アイドルユニットだ。
彼らはそれぞれ、961プロ社長、黒井に見いだされ、この世へと現れた。そして現在もなお、男性アイドルの上位に君臨している。
天ヶ瀬冬馬
御手洗翔太
伊集院北斗
彼ら3人は、過去も、現在も、未来も、アイドルとして君臨し続けている。

天ヶ瀬冬馬。17歳。高校2年生。血液型B型、身長175cm、体重57kg、神奈川出身。
彼がアイドルとしてデビューしたのは、本当に偶然だった。もともと歌がうまく、サッカーをしていたこともあり運動神経もよかった。そんな彼が、クラスメイトとの話でひょんなことからボーカリストコンテストへと出ることとなった。クラスメイトとの会話の中に出てこなければ、彼はそのコンテストに出ることはなかっただろう。彼は圧倒的な歌唱力を見せ、優勝を果たした。彼にとっては、それで終わりのつもりだった。
けれど、世間は、黒井社長はそう思わなかった。
それから黒井にスカウトされ、961プロへと入り、アイドルへの道を進むこととなる。この時の出会いがなければ、彼は変わらず、ただの学生として過ごしていただろう。彼の将来の夢が何であったのかはわからない。アイドルとしてデビューする前には今とは別の夢があったかもしれないし、現在の若者のように夢のない人だったかもしれない。しかし彼は出会った。黒井社長に、そしてアイドルという存在に。それから彼の夢は、ただ1つ。

御手洗翔太。14歳。中学2年生。血液型AB型、身長163cm、体重49kg、東京出身。
まだ中学生という、養護、そして保護される立場でもある彼。彼ももともと、アイドルという存在には興味がなかった者だ。後述する伊集院北斗もまたアイドル志願者じゃなかったことを考えると、Jupiterというユニットは少々異質かもしれない。彼も黒井社長にアイドル性というものを見いだされた者の1人だ。しかし、天ヶ瀬冬馬とは違い、彼はスカウトによってアイドルになったわけではなかった。彼には姉がいる。人数は不明ではあるが、その姉が、彼をオーディションへと引き込んだ。その理由や動機はわからない。もしかしたら純粋に彼ならばアイドルになれると思ったのか、それとも不純なものであったのかは、彼らにしかわからないだろう。しかし結果として彼もまた、Jupiterとしてデビューし、現在は国民的弟アイドルとして、人気絶頂である。

伊集院北斗。20歳。大学3年生。血液型O型、身長180cm、体重64kg、京都出身。
彼はJupiterの中で唯一、芸能歴があった。彼は元モデルとして、そして元ピアニストとして、活躍をしていた。現在はピアニストの夢をあきらめ、モデル業をしている中で黒井社長にスカウトされ、アイドルをしている。知っている人も多いが、よく女性といることが多く、そのほとんどは彼のファンである。しかし彼から声をかけることも多く、週刊誌がこぞって取り上げるかとも思えば、彼はそのことを完全に公表してしまっており、彼と女性についての関係は、あまり取り立てられることはない。Jupiter最年長でもあることから、リーダーを務める天ヶ瀬冬馬のサポートに入ったりと、頼りになる存在でもある。

そんな彼ら3人は、黒い社長の手によって引き合わされ、Jupiterとなった。偶然と偶然が重なった、必然だったのではないかと、いまでは思う。彼らは圧倒的な実力を持って、芸能の世界へと飛び立った。出会うまではバラバラだった彼らが出会い、Jupiterとして1つとなった。今では彼らは3人で1つだった。彼らは急速に、しかし確実に実力を示し、さらに開花させ

おそらくこれからも、進化し続けるのだろう。
そして私は、マネージャーとして、彼らを支える義務がある。主なプロデュースを黒井社長自らが行っているとはいえ、人気絶頂である彼らのことだけが、社長の仕事ではない。だからこそ、私は、黒井社長の意をくみ、彼らをさらなる高みへと導く義務があるのだ。

「マネージャー?」

物語は、これからも、彼らを中心にめぐる。少なくとも、私の知っている物語の中心は、いつまでも、彼らだった。

2015/08/26

マネージャー≠プロデューサー



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